印刷物とウェブの制作会社,株式会社ワイズは,ウェブブラウザーで書誌データを入力すればその場で書籍のスリップ(売上げカード)のレイアウトが表示され,オンラインでスリップの発注ができるシステム「スリップロボ」を開発し,サービスを開始しました。
報道関係者各位
株式会社ワイズ
ブラウザ上で書籍スリップが作成・発注できるシステム「スリップロボ」のサービス
を開始
【背景】
ワイズは2004年10月から5年間,書籍スリップ(注1)製作の事業を行ってきました。
レイアウトから印刷,坊主抜き(注2),断裁まで自社工場で一貫生産し,高い価格
競争力を持っています。
【スリップロボの概要】
スリップロボのURLは下記の通りです。
http://www.wise2.jp/slip-robo/
スリップ製作を発注したい出版社は,まずスリップロボにアクセスしてユーザー登録しておきます。
ログインして書名・著者名・ISBN・価格などの情報を入力すると,その場でスリップをレイアウトしたPDFデータが表示されます。
レイアウトを確認のうえ,枚数などを指定して発注ボタンを押すと,発注が完了します。
発注から中2営業日で製品を発送します。
過去の発注記録はサーバー上にあるので,ログインすればいつでも一覧することができます。
増刷時はスリップのデータをその一覧から選んで発注できるため,再入力や校正の手間が省けます。
【スリップロボを使う利点】
スリップロボを使えば,24時間いつでも発注までの業務を完了させることができます。
従来の発注方法では,入稿後,校正用PDF が届くのを待って,それを校正して発注する必要がありました。
【今後の事業展開】
ワイズは,スリップロボを用いてさらなる顧客開拓を目指します。
また,本システムの開発・公開には,同社が研究開発を行っているウェブ入稿システム(注3)のデモンストレーションの意味も込められています。
■株式会社ワイズについて
商号:株式会社ワイズ
代表者:代表取締役 荒木淳(あらきあつし)
本社所在地:東京都墨田区両国4-32-19
設立年月日:1975年4月11日
資本金:3000万円
主な事業内容:
・印刷物の制作
・ウェブ,CD-ROMなどのデジタルコンテンツの制作
・データベース,ウェブ・アプリケーションなどのシステム開発
・情報の処理・加工
URL:http://www.wisejp.net/
【注1】書籍のスリップ
書籍の流通のために本に挟み込まれる短冊。基本的な書誌情報が書かれており,売上げ管理や補充発注などに用いられる。
まとまった部数を集めると,書店に報奨金を払う出版社もある。
【注2】坊主抜き
スリップを二つ折りにする箇所に半円形の切り込みを入れる工程。二つ折りにすると半円形の飛び出しができる。
この部分を,その形状から坊主と呼ぶ。坊主は書店のレジで素早くスリップを抜き取るためのつまみとなる。
坊主抜きは専用設備が必要なため,スリップを印刷だけして納品する業者も存在する。
この場合,製本所側で坊主抜きを手配しなければならない。
【注3】ウェブ入稿システム
専用のウェブサーバーを用い,人手を介さずに原稿を受け取るシステム。受け取るだけでなく,授受の記録を保持するなどの付加機能を持つ。
入稿データに基づき,レイアウトを行って確認用に表示させるシステムもある。スリップロボはこのタイプに属する。
<ワイズの特色>
1. 印刷機を持たない
ワイズは基本的に印刷機を持ちません。社内ではプリプレス(印刷以前の工程)のみを行い,印刷・製本は協力会社に委託しています。減価償却率・稼働率の数字に縛られず,お客様の多様な要求に応えるため,あえてこの方向を選びました。しかし,唯一の例外として,スリップ用の印刷機を持っています。
2. 得意分野はデータもの
創立当初からデータ処理・自動組版の技術を持ち,名簿・辞書・目録などを得意としてきました。
3. ウェブ開発に注力
ここ数年力を入れているのは,ウェブ上で申込みや原稿の入稿などができるシステムの開発です。
<ワイズのスリップ事業>
1. 参入の背景
データ処理・自動組版の技術を生かして,出版社の図書目録製作を請け負ううち,出版社内では書誌情報がいろいろな場面でバラバラに扱われていることに気づきました。
奥付,近刊案内,販促物,スリップや,ウェブ,図書目録の原稿をバラバラに書き起こし,取次への情報や在庫管理用データも別途入力していることがよくあります。
これでは効率が悪いので,本が出来上がる前の「近刊案内」の段階から書誌情報を一元管理し,校正の手間を減らすやり方を提案してきました。
そうした中で,確定した書誌情報が最初に使われる印刷物,スリップに注目したのです。
2. スリップ事業の開始と実績
出版社はスリップを,本文と合わせて発注することがよくあります。しかし,書籍とスリップは同じ印刷機で刷るのに向かないうえ,坊主抜きには専用の設備が必要なことから,印刷所がスリップを下請けに出したり,坊主抜きせずに納品して製本所で
坊主抜きを手配することもあります。
このような状況を考慮して,スリップに適した印刷機と,坊主抜きのための抜き型機,断裁機を設備し,完全に社内で製作できる体制を整えて2004年に参入しました。
価格の低さと対応の早さから好評をいただき,順調に受注を伸ばして,2008年度の生産枚数は2500万枚となりました。取引会社は2009年11月現在,200社を超えています。
3. スリップロボ開発の目的
スリップロボは,新刊点数の少ない出版社でも気軽に発注ができるよう開発しました。レイアウトされたスリップがその場で確認できるため,深夜でも入力・校正・発注が一度に行えます。
ウェブサーバー上で組版を行うシステムのデモンストレーションとしての意味もあり,今後,ウェブ入稿システムの技術アピールに利用していきたいと考えています。
【関連URL(パソコン用)】
http://www.wise2.jp/slip-robo/
【お問合せ先】
□会社名
株式会社ワイズ
□住所
〒1300026
東京都墨田区両国4-32-19
□電話番号
TEL:03-3634-2335
□担当者名
積田(ツミタ)
